教育目的
人と自然を思いやる想像力と、社会を変革する創造力を身に付け、自らの意思で未来を切り拓くことができる人材の育成
- 本質を見ようとする姿勢、純粋な目:「想像力」 Imagination
- 想いを形にできる力:「創造力」 Creativity
- 問題提起と解決への強い意志:「意志」 Spirit
- 社会的?職業的自立のための能力?態度:「社会性」 Sociality
3つのポリシー
入学者の受け入れ方針(アドミッション?ポリシー)
東北芸術工科大学は、「藝術立国」という理念のもと、“人と自然を思いやる想像力と、社会を変革する創造力を身につけ、自らの意思で未来を切り拓くことができる人材の育成”を教育目標としています。芸術学部及びデザイン工学部の入学者選抜では、それぞれの専門領域に即して多面的?総合的に評価するために、次の観点から入学希望者を募集します。
(1)芸術やデザインに興味と熱意を持つ人
(2)高等学校までの学習および経験により培われた基本的な知識を持ち、主体的に学修できる人
(3)社会に興味を持ち、仲間とともに切磋琢磨して成長できる人
[芸術学部]芸術は、美を求める純粋な心と知に基づくものであり、人々に夢や希望を与え、新たな価値を生み出す力があります。多様性を学び取る柔軟な姿勢と、自らの創造力や感性を粘り強く磨き続ける意志を身につけ、芸術の力を社会の真の豊かさに向けて生かそうとする入学希望者を求めます。
[デザイン工学部]デザインとは、見た目を装飾するだけではなく、今や「デザイン思考」として、人間社会の改善や進化に必要不可欠な技術となっています。自己表現や趣味にとどまらず、広く社会をイメージし、何のためにデザインを活用するべきなのか。モノやコトに対するデザインを学び、社会に積極参加しようとする入学希望者を求めます。
学位授与の方針(ディプロマ?ポリシー)
東北芸術工科大学は、「芸術立国」を基本理念とし、本学の各学位プログラムの課程を修め、124 単位の単位取得と必修等の条件を充たしたうえで、教育理念に定める、人と自然を思いやる想像力と社会を変革する創造力を身に付け、困難な課題を克服しようとする強い意志と共に、芸術の力を社会のために用いることのできる人材の育成を目的としています。その実現のために、下記の「4 つの力と10 の能力要素」を身に付けるべき力として、その修得をめざします。
(1)本質を見ようとする姿勢、純粋な目「想像力」
幅広い知識、多様な視点、豊かな美意識を持ち、世界に内在するさまざまな課題を発見し、説明できる。
(2)想いを形にできる力「創造力」
発想?直感から創り上げたイメージを、具体的に表現し伝えることができる。
(3)問題提起と解決への強い意志「意志」
[芸術学部]自立した「個」の確立を目指し、その強い意志と芸術の力によって、社会に向けて新鮮で本質的な価値観を提起できる。
[デザイン工学部]社会のためにデザインの力を用いる姿勢と強い意志を身に付け、困難な問題に対する解決策を提案できる。
(4)社会的?職業的自立のための能力?態度「社会性」
職業観、勤労観を培い、社会人としての基礎的資質?能力を形成し、積極的に社会参加できる。
身につけるべき力 | 能力要素 | 内容 |
---|---|---|
本質を見ようとする姿勢、純粋な目”想像力” | 知識?理解 | 人間、社会、自然に関する体系的知識の習得と理解 |
思考力 | 正しい情報をもとに、物事を理論的?体系的に考えぬく力 | |
課題発見力 | 対象の本質や成り立ちを探求し、その課題を考えぬく力 | |
想いを形にできる力”創造力” | 発想?構想力 | 豊かな感性からの直感を、概念?イメージなどにまとめあげる力 |
表現力 | 概念?イメージなどを、適切な技術?技法を用いて様々な媒体によって視覚化する力 | |
問題提起と解決への強い意志”意志” | 倫理性 | [芸術学部]自らの良心に従い、社会のために芸術の力を用いる姿勢 |
[デザイン工学部]自らの良心に従い、社会のためにデザインの力を用いる姿勢 | ||
実行力 | [芸術学部]主体性を持って粘り強く課題に取り組み、周囲を動かし確実に実行する力 | |
[デザイン工学部]自ら設定した課題に粘り強く取り組み、周囲を動かし確実に実行する力 | ||
社会的?職業的自立のための能力?態度”社会性” | 基礎学力 | 読み?書き?計算?コンピュータリテラシー、情報リテラシー |
自己管理力 | 自らを律し将来の成長のために主体的に学ぼうとする力 | |
人間関係形成力 | 多様な他者を理解し、自分の考えを正確に伝えつつ、他者と協力?協働して社会に参画する力 |
教育課程編成?実施の方針(カリキュラム?ポリシー)
(1)芸術?デザインを学ぶ基礎となる全学共通科目においては、大学理念の理解を目的とした「芸術平和学」をはじめとして、「自然?社会と芸術」、「地域の文脈」において、芸術?デザインを社会に生かすための基本的姿勢について学び、「言語と表現」、「社会リテラシー」においては、社会で共通して求められる汎用能力としての語学、コンピュータ、デジタル表現、情報などに関する基礎力を修得します。
(2)各学科が開講する特徴的な専門講義は、全学共通専門科目として開放され、自身の専攻領域に関わらず、学部?学科を越えて幅広く学ぶことができます。
(3)初年次教育は、全学科の学生混成クラスによる「想像力基礎ゼミナール」を開講し、学部学科を越えて、多様な学生が大学で学ぶ意義、目的について考え、共有することで、主体的な学修の実践に入っていける下地を作ります。
(4)専門教育は、専門的知識と作法の修得等を目的とした講義と実習による基礎課程と、より実践的なPBL 演習を中心とした専門課程によって構成され、特に、専門課程では、各学科の独自性を生かしながら、実社会との関わりを意識させる、地域?産業との連携演習を常態化することで、学生の能動的姿勢と取組を高いレベルで要求する教育を行います。
(5)進路教育は、クリエイティブな資質を身につけた人材を育成し、世の中に送り出すことで、社会の変革を目指す「芸術立国」を理念とする本学にとっては、極めて重要な教育です。2年次のキャリア形成論、3年次のキャリア設計論等の正課授業だけでなく、入学時ガイダンス、初年次教育、年に二度行う担当教員との面談、3年後期からの各種のキャリア支援等まで含めた一体的な意識形成プログラムとして取り組み、本学で学んだ芸術?デザインを、自らの人生と社会のためにどう生かすのかについてきめ細かく指導します。
アセスメント?ポリシー
アセスメント?ポリシー
東北芸術工科大学では、教育の成果を可視化し教育改善を恒常的に実施する目的で、3つのポリシーに則した評価指標に基づいて学生の学修成果を測定?評価します。なお、測定?評価は、下記の機関(大学)レベル?教育課程(学部/学科)レベル?科目(個々の授業)レベルの3つにおいて多面的に行うこととし、以下のような指標を配置します。
<評価指標>
? | 入学生 アドミッション?ポリシーを満たす人材かどうかの判定 |
在学生 カリキュラム?ポリシーに則って学修が進められているかどうかの評価 |
卒業生 ディプロマ?ポリシーを満たす人材になったかどうかの判定 |
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機関レベル(大学) | 入学試験 ?各入試における面接、志望理由書等 基礎学力テスト ?英語、国語、数学の学力 新入生アンケート ?自己評価、希望進路 |
単位認定 ?GPA ?成績分布状況 ?取得単位数 リテラシー ?SPI模試等外部テスト結果 学生アンケート ?学修生活アンケート ?授業改善アンケート |
進路状況 ?就職率、進学率 ?専門領域への就業率 ?卒業時就職満足度調査 ?教員採用試験合格率?合格者数 ?公務員採用試験合格率?合格者数 アンケート ?卒業生アンケート調査 ?雇用者アンケート調査 |
教育課程レベル(学部/学科) | 入学試験 ?各入試における面接、志望理由書等 基礎学力テスト ?英語、国語、数学の学力 新入生アンケート ?自己評価、希望進路 |
単位認定 ?GPA ?成績分布状況 ?取得単位数 リテラシー ?SPI模試等外部テスト結果 学生アンケート ?学修生活アンケート ?授業改善アンケート |
進路状況 ?就職率、進学率 ?専門領域への就業率 ?卒業時就職満足度調査 ?進路パターン別進路決定割合 アンケート ?卒業生アンケート調査 ?雇用者アンケート調査 |
科目レベル | 基礎学力テスト ?英語、国語、数学の学力 |
単位認定 ?成績分布状況 学生アンケート ?授業改善アンケート |
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<データの収集と分析?改善>
原則、IR推進室が上記データを収集し調査検討を行います。調査結果は分析の上、学長会?代表教授会に報告し、各学科?部署にて改善計画を策定します。